・世の中は真っ暗で,どのように避難するのか
・地震直後の対応はどうするのか
・街頭もなくどこに避難したらよいか
・都市機能がダウンした街の住民行動を考えよう。
・広域避難場所や津波避難場所の高輝度蓄光式屋外標識
の設置が全国各地で始まりつつある。
・兵庫県南部地震で震度7を経験した芦屋市で広域避難
場所と津波避難ビルを案内標示した蓄光式高硬度石英
板が設置された例を示す。
・ここでは夜間の視認性確保のみならず電気エネルギー
を必要とせず、メンテナンスや維持管理に費用がかか
らないこと、長期間のその性能を保持する耐久性が評
価されての採用となっている。広告を抱き合わせるこ
とで自治体の負担を抑えるという試みもなされている。
・現段階では広域避難場所や津波避難場所の避難誘導標示は法令等で設置の義務を課せられていな
い。
・近年の地震や津波に対する住民の関心の高さを反映して、各自治体が震災対策の一環として自主
的に設置を進めている。
・財政上の問題もあり、確実な避難誘導ができるような充実した整備には至っていないのが現状で
ある。
・そこで、これら避難誘導標識の整備を進めるため、一般広告との抱き合わせや「震災避難標識整
備事業」の助成を活用する取り組みが進展しつつある。
・蓄光式を避難路の段差や階段、歩道面に敷設する等、連続的、総合的なシステ
ム誘導を行えば、広域避難場所や津波避難場所、それらに導くための避難誘導標示を補完し、か
つ移動時の安全性及び安心感をより高めることができる。
・これは、通常時における高齢者の足元の安全性向上にも多いに役立つものと期待されている。
・採用に当っては、設置コストの負担や景観上の問題など検討しなければならない課題はあるが、
住民の安全性向上、将来的な維持管理やメンテナンスの手間、省エネルギー性などトータルに評
価していけば、十分な活用価値が見出せるのではないかと思われる。